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マグニチュード
【マグニチュード】


earthquake magnitude

 地震の大きさを表す数値。震度とは違う。1935年にC.F.リヒター(米国)が南カリフォルニアの地震に対し便宜的に使ったのが最初。その後改良され、現在(1)ローカル・マグニチュード(リヒターの最初の定義による)、(2)表面波マグニチュード(グーテンベルクの式)、(3)表面波マグニチュード(バネークらの式)、(4)実体波マグニチュード(広帯域地震計を用いるもの)、(5)実体波マグニチュード(短周期地震計を用いるもの)、(6)モーメント・マグニチュード(地震モーメントから換算したもの)などが使われる。気象庁が発表するマグニチュードは、震源の浅い地震では(2)、深い地震では(4)にそれぞれ相当する数値。全世界の地震資料の取りまとめをしている国際地震センターや米国地質調査所では(3)と(5)を併用。(1)から(5)までには、大きな地震ではスケールが飽和し、地震の規模を適切に表現できない欠点がある。特に(1)と(5)はM7以上では使えない。(6)にはこの欠点がない。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
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