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は-や
【は-や】


<一>((係助詞「は」+係助詞「や」))(詠嘆の疑問)…は…だろうか。
[例]「◎後れ居て我(あれ)はや恋ひむ春霞(はるかすみ)たなびく山を君が越え去(い)なば」〈万葉・九・一七七一〉
[訳]「◎後に残っていて私お慕いするだろうか、春霞のたなびく山をあなたが越えて行ってしまったら」
<二>((係助詞「は」+間投助詞「や」))(詠嘆・感動)…はねえ。…はなあ。
[例]「◎木の間(ま)よもい行きまもらひ戦へば吾(われ)はや飢(ゑ)ぬ」〈古事記・中・神武・歌謡〉
[訳]「◎木の間を通って行って見守りながら戦うので、私はねえ、飢えて疲れた」
<三>((終助詞「は」+間投助詞「や」))(強い感動・詠嘆)…よなあ。…よ。
[例]「三度(みたび)嘆かして、『あづまはや』と宣(の)り給ひき」〈古事記・中・景行〉
[訳]「(倭建命(やまとたけるのみこと)は)三度ため息をおつきになってお嘆きになり、『私の妻』とおっしゃった」
[例]「いざりせむとは思はざりしはや」〈源氏・須磨〉
[訳]「(都を離れいなかの須磨(すま)の地で)魚や貝を捕って暮らすとは思わなかったよなあ
<参考><三>は上代は体言に、平安時代は活用語の連体形に付いた。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5071937