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古す・旧す
【ふる・す】


[他][サ四]さ/し/す/す/せ/せ


[1]古くする。使い古す。
[例]「◎語らはむ人なき里にほととぎすかひなかるべき声なふるしそ」〈蜻蛉・上〉
[訳]「◎お話の相手をするような人のいない里で、ほととぎすよ、(鳴いても)かいのない声を使い古すな」
<参考>用例は、求婚の便りに対して、拒絶の意を伝えた歌。「かひ」は「効(かひ)」と「卵(かひ)」との掛詞で、「声」と「卵(かひ)」は「ほととぎす」の縁語。
[2](古くなったものとして)見捨てる。飽きて捨てる。
[例]「◎秋といへばよそにぞ聞きしあだ人の我をふるせる名にこそありけれ」〈古今・恋五・八二四〉
[訳]「◎秋といえば、自分にはかかわりのないものとして聞いていたけれど、(あの)浮気な人が、私を飽きて捨てる言葉だったのですね」
<参考>用例中の「秋」は「飽き」との掛詞。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5073733