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御覧ず
【ごらん・ず】


[他][サ変]ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ

((「見給ふ」より敬意が強い語))(「見る」の尊敬語)[1]ご覧になる。
[例]「いとどあはれとごらんじて」〈源氏・桐壺〉
[訳]「(帝(みかど)は桐壺(きりつぼ)の更衣(こうい)を)いよいよいとおしいとご覧になり


[2]結婚なさる。
[例]「まだ無下(むげ)にいはきなき程(ほど)に侍めれば、たはぶれにてもごらんじ難(がた)くや」〈源氏・若紫〉
[訳]「(若紫は)まだひどく幼い年ごろのようですから、冗談でも結婚なさるのはむずかしいでしょうか」
[3]お世話なさる。
[例]「見苦しからむことなどは、老いしらへる女房などして、つつまず言い教へさせ給ひてごらむぜよ」〈源氏・常夏〉
[訳]「(近江(おうみ)の君の)見苦しいようなことなどは、年老いた女房などに命じて、遠慮なく言い聞かせさせなさって、(近江の君を)お世話なさってください




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5078115