>痴れ言>痴れ事
【しれ-ごと】

[名]
<Ⅰ>ばかげた言葉。たわごと。
[例]「しれごといふ乞児(かたゐ)かな」〈宇治拾遺・一〇・一〉
[訳]「たわごとを言う物もらいめ」
<Ⅱ>ばかげたこと。愚かなこと。
[例]「嗚呼(をこ)をさがして人に咲(わら)はるるは、いみじきしれごとにはあらずや」〈今昔・二八・一〉
[訳]「みっともないざまをさらして人に笑われるのは、ひどくばかげたことではないのか(いや、ばかげたことだ)」

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5085858 |