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承る
【うけ-たまは・る】


[他][ラ四]ら/り/る/る/れ/れ

うけ-たまは・る【承る】(―タマワル)
《受ける》いただく。お受けする。→[1]
《承諾》 承諾申し上げる。→[2]
《聞く》 お聞きする。拝聴する。→[3]
動詞「うく(受く)」の連用形に、謙譲の補助動詞「たまはる」が付いた語。お言葉やご命令を受ける意の謙譲語。さらに、承諾する、聞く意の謙譲語に用いられる。


[1](「受く」の謙譲語)いただく。お受けする。
[例]「かしこき仰せ言をたびたびうけたまはりながら、みづからはえなむ思ひ給へ立つまじき」〈源氏・桐壺〉
[訳]「(桐壺(きりつぼ)の帝(みかど)の)おそれ多いお言葉をたびたびいただきながら、私自身は(参内(さんだい)することを)思い立たせていただくことができそうもありません」
[2](承諾する意の謙譲語)承諾申し上げる。お引き受け申し上げる。
[例]「心強く、うけたまはらずなりにしこと、なめげなるものにおぼしめしとどめられぬるなん、心にとどまり侍りぬる」〈竹取・かぐや姫の昇天〉
[訳]「(私が宮仕えのご命令を)強情にも、承諾申し上げなかったことを、(帝が)無礼な者だとお心に留めておられたことが、心残りでございました」
[3](「聞く」の謙譲語)お聞きする。拝聴する。
[例]「この御社(みやしろ)の獅子(しし)の立てられやう、定めてならひあることに侍らん。ちとうけたまはらばや」〈徒然・二三六〉
[訳]「このお宮の獅子の立てられ方には、きっとしかるべきいわれがあることでございましょう。ちょっとお聞きしたいものです」




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5089246