べか・めり
【べか・めり】

((「べかるめり」(推量の助動詞「べし」の連体形+推定の助動詞「めり」)の撥音便「べかんめり」の撥音を表記しない語))…のはずのようだ。…にちがいないようだ。
[例]「朝まつりごとは怠らせ給ひぬべかめり」〈源氏・桐壺〉
[訳]「(桐壺(きりつぼ)の帝(みかど)は)朝の政務をきっと怠けなさるにちがいないようだ」
[例]「なやましうおはしますべかめるを、さりげなくもて隠させ給へる御ありさまなどの、いとさらなることなれど」〈紫式部日記〉
[訳]「(中宮は妊娠のため)ご気分が悪くていらっしゃるにちがいないようだが、なにげないふうに(つらさを)お隠しになっていらっしゃるごようすは、本当に言うまでもない(=すぐれておられる)ことだが」
<参考>実際の発音は「べかんめり」となる。

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5093833 |




