いたく
【いたく】

[副]
((形容詞「いたし」の連用形から))[1]ひどく。はなはだしく。たいそう。
[例]「年ごろの御行ひにいたく面痩(おもや)せ給へるしも」〈源氏・明石〉
[訳]「(光源氏は)ここ数年の仏道のご修行でひどく顔つきがやつれていらっしゃるのも」
[2]〔下に打消や禁止を表す語を伴って〕たいして。それほど。あまり。
[例]「我がため面目(めんぼく)あるやうに言はれぬる虚言(そらごと)は、人いたくあらがはず」〈徒然・七三〉
[訳]「自分にとって名誉となるように言われたうそには、人はたいして反対しない」
<参考>主に動詞を修飾して、その状態が激しく行われる意を表す。形容詞・形容動詞などを修飾して、程度のはなはだしいことを表す場合は「いと」を用いる。

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5095769 |




