いただ・く
【いただ・く】

[他][カ四]か/き/く/く/け/け
[1]頭の上にのせる。
[例]「桶(をけ)に入れて、女どもにいただかせて、我が坊に帰りたれば」〈宇治拾遺・一三・八〉
[訳]「(魚を)おけに入れて、女たちに頭の上にのせさせて、自分の僧坊に帰ったところ」
[2]敬って大事にする。
[例]「石山の仏をも、弁のおもとをも、並べていただかまほしう思へど」〈源氏・真木柱〉
[訳]「石山(寺)の仏も、弁のおもと(=女房の名)も、いっしょに敬って大事にしたいと思うのだが」
[3](「受く」「もらふ」の謙譲語)頂戴する。
[例]「足利(あしかが)殿は代々相州(さうしう)の恩をいただき」〈太平記・九〉
[訳]「足利殿(=足利尊氏(たかうじ))は代々相州(=北条(ほうじょう)氏)の恩恵を頂戴し」
[4](「飲む」「食ふ」の謙譲語)いただく。
[例]「日に三度米飯(こめのめし)を三膳(さんぜん)づついただいてゐるは天上の栄花」〈滑・浮世風呂・四・上〉
[訳]「一日に三度、米の飯を三膳ずついただいているのは最高のぜいたく」

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5095785 |




