きこえ-かは・す
【きこえ-かは・す】

[他][サ四]さ/し/す/す/せ/せ
きこえ-かは・す【聞こえ交はす】(―カワス)(「言ひ交はす」の謙譲語)互いに語り合い申し上げる。また、手紙をやりとりし申し上げる。
[例]「おもほし残すことなき御中らひに、きこえかはし給ふ事ども、まねびやらむ方なし」〈源氏・賢木〉
[訳]「(光源氏と六条の御息所(みやすどころ)のお二人の)もの思いの限りを尽くしたお間柄に、互いに語り合い申し上げなさることなどは、そのとおりに語ろうとしても語りきれない」

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5098419 |