なほ-なほ
【なほ-なほ】

<一>[副]<二>[感]
なほ-なほ【猶猶・尚尚】(ナオナオ)
<一>((「なほ(猶・尚)」を重ねて強めた語))[1]それでもやはり。なおやはり。
[例]「なほなほな憎ませ給ひそ」〈落窪・二〉
[訳]「それでもやはりお憎みになりませんように」
[2]なおさら。ますます。
<二>(相手を無理に促して)さあさあ。ぜひぜひ。
[例]「渡らせ給はぬを、たびたび『なほなほ』と御消息ありければ」〈大鏡・師輔〉
[訳]「(帝(みかど)が)お越しにならないのを、たびたび『ぜひぜひ』と(女御から)お便りがあったので」

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5102865 |