なり-もてゆ・く
【なり-もてゆ・く】

((動詞「なる(成る)」の連用形+動詞「もてゆく」。「なりもていく」ともいう))だんだんそういう状態になっていく。しだいに…なっていく。
[例]「ただ言ふ言葉も、口惜しうこそなりもてゆくなれ」〈徒然・二二〉
[訳]「直接口にする言葉(=話し言葉)も、(昔に比べると)しだいに情けなくなっていくようだ」
<参考>「もてゆく」は「しだいに…ていく」の意。

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5103012 |