標準生命表
【ひょうじゅんせいめいひょう】
生命保険では、ある年齢の人があと何年、生きられるのかという余命が測れないと保険料が設定できません。そこで生保各社の情報をもとに生保協会が生命表を作成して、これを利用して生保各社は、死亡率を算出し保険料を計算していました。これを「経験生命表」といいます。
ところが、1996年(平成8年)に保険業法が改正になり、日本アクチュアリー会が作成した生命表を標準として、使うことが定められたのです。これが「標準生命表」です。
この標準生命表を使って、生保各社は責任準備金、保険料を算出することになりますが、現在は2007年(平成19年)4月から96年から使用されていた「標準生命表1996年」を長寿化で余命が延びていることから改定して、「標準生命表2007」を使用しています。
わが国の生保会社における生命表の使用は、それまで使っていた日本生命「藤原氏表」、明治生命、帝国生命の「イギリス17社会社表」がありましたが、1912年(明治44年)に日本生命、明治生命、帝国生命(朝日生命)の3社が、契約者の死亡率を基にして「日本三会社表」を作成し、それを使用していました。昭和44年に「第1回全会社生命表」を作成し使用していました。
| 保険評論家:佐藤立志 「保険用語辞典」 JLogosID : 5165015 |