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「派手」という言葉の由来は?


外見が華やかで人目を引くことを「派手」といいますが、もともと外見をいう言葉ではありませんでした。
かつては、「破手」、「葉手」、「端手」と書かれていて、これは三味線の奏法の一種です。本来の弾き方からずれてはいるが、華やかな弾き方のことをそう呼んだのです。三味線の曲には基本の型がありますが、その型を破り、新しい手法でつくられた楽曲が「破手組」と呼ばれ、華やかな演奏が特徴的でした。そこから、色彩や装い、行動などの本来の形を破って、きらびやかになったものを「破手」と呼ぶようになり、表記が「派手」へと変わっていきました。
現代では、どちらかといえば、否定的な意味で使われることの多い「派手」という言葉。もともとは華やかで美しいリズムを表す、音楽の言葉だったというわけです。




角川学芸出版
「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID : 5180102