カーディガンは誰が考えたの?

戦争は、ときとして新たなファッション文化を創造し、後世へと受け継がれていきます。第一次世界大戦が生んだトレンチコートは有名なものですが、一九世紀のクリミア戦争が生み、後世に残ったものがあります。
被って着るのが常識とされていたセーターを、前開き可能なものにし、いくつかのボタンで前を留めるようにした新しいタイプのニットウェア、カーディガンがそれです。
考案者は、イギリスの貴族、カーディガン伯爵。クリミア戦争のなかでも一番激しかったバラクラバの戦いに、軽騎兵旅団長として参加しましたが、あえなく負傷。そんなときに、「前開き可能なセーターがあれば……」と、負傷した兵士も着やすいセーターを思いつき、創意工夫を凝らしてつくりあげたものが、現在のカーディガンだとされています。
今や、カジュアルウェアの定番となったカーディガンには、伯爵の切なる思いが込められていたのです。

![]() | 角川学芸出版 「話を盛りあげる究極の雑学」 JLogosID : 5180127 |




