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「へのへのもへじ」はいつからあったの?


子どもの頃、誰でも書いたことがあるのが「へのへのもへじ」です。多少年輩の方では「へへののもへじ」ともいいます。かつては、「へへののもへじ」という呼ばれ方が盛んでしたが、昭和三〇年代後半に、NHKの「みんなのうた」で、『へのへのもへじ』という歌がオンエアーされてから、全国的に「へのへのもへじ」が使われるようになりました。
この「へのへのもへじ」の由来については定かではありませんが、『日本国語大辞典』(小学館)によると、「へへののもへいじ」の項には、「大師信仰を示すへへののもへいじへまむし夜入道の無多書き廃れて……」と江戸時代の書物の記述が載っています。これからすると弘法大師つまり空海の信仰に関係あるようです。
また、ここに書かれている「へまむし夜入道」も、同じく文字遊びです。こちらの方が古いとされています。このほかにも「つるさんはまるまるむし」や、「このつらてんぐ」などがあります、地方によって描き方にも様々な特色があります。




角川学芸出版
「話を盛りあげる究極の雑学」
JLogosID : 5180277