微細構造定数
【びさいこうぞうていすう】

fine-structure constant
電磁気相互作用の強さを示す無次元の定数でaと表記される。SI単位系ではa = e2/(4πε0hc)=1/137.03…で、eは基本電荷、h=h/(2π)でhはプランク定数、cは真空中の高速度、ε0は真空の誘電率である。cとε0は定義として決められている定数であることに注意。aはゾンマーフェルト(A. Sommerfeld)によって1916年に導入された。水素原子のスペクトル線の微細構造の説明に使用されたので、今も「微細構造」をその名の中に残している。
(索引:p.6「微細構造定数aを究める」)

![]() | 丸善 「パリティ」 JLogosID : 5600175 |