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襟裳堆
【えりもたい】


日高山脈南端部の襟裳岬の南東沖合45kmにある魚礁。構造性魚礁の1つで地形的には海台とも呼ばれる。長軸はほぼ東西方向を示し,最浅地点は153m,最上平坦面の深度は150~180mという。「日本近海海底地形誌」によれば,襟裳岬を取り囲むように水深200m,幅40km前後の大陸棚が発達する。この堆はその大陸棚から突出し,長軸約18km・短軸6km前後と細長く,堆の両面は急傾斜をなして大陸斜面に続き,古くからスケソウダラやメヌケの漁場として利用される。この堆の南東の延長部には日本海溝と千島カムチャツカ海溝の会合部があり,水深3,375mでシソエフ海山または襟裳海山と呼ばれる平頂海山(ギョー)がみられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7001092