北浜町
【きたはまちょう】

(近代)昭和６年～現在の函館市の町名。もとは函館市大字亀田村の一部，ゴミ川・札幌通・有川通。函館港の北方に位置するのでつけられた町名（函館市字名変更調書）。昭和初年浅野町の埋立て工事が行われるまでは，函館港に面していた。北端は同24年まで市の境界線。世帯数・人口は，昭和10年263・1,378，同30年379・1,984，同40年471・1,920。同43年一部を追分町・浅野町へ編入，港町・追分町・吉川町の各一部を編入して現在の町域となる。その後，明治40年創業の北海道日産化学の煙害問題が発生。同50年の世帯数475・人口1,494。なお国道227号は，上磯・松前方面への要路として古くから利用され，昭和９年函館臨港バスの万代町～上磯間が運行開始，同30年市営バスが通った。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7002489