木場町
【きばちょう】

(近代)昭和19年～現在の町名。はじめ苫小牧町，昭和23年からは苫小牧市の町名。昭和57年からは１～４丁目がある。当初は「きばまち」とも呼ばれていた。もとは苫小牧町大字山手町・苫小牧町・緑町の各一部。町名は，地内に王子製紙苫小牧工場の原木置場（貯木場）があったことから木場町に決定した（地名とまこまい）。昭和４年王子製紙は国鉄苫小牧駅裏西側に貯木場を建設。ケーブルグレーンを新設，水路利用で原木を輸送したため多量の人夫が失業。同19年軍需省指定製材工場の岩倉組が進出。同26年苫小牧～支笏湖間の王子軽便鉄道（明治41年開設）苫小牧駅が，支笏湖道路の完成により廃駅。昭和24年の世帯数116・人口544。人家が旧支笏湖道路と岩倉組工場付近に集中。同31年苫小牧消防署第２出張所新設。同39年一部が緑町・住吉町・双葉町・清水町・春日町となる。同45年から苫小牧駅北方の地が住宅地として整理分譲，住宅街を形成。同46年岩倉組工場は苫小牧臨海工業地帯木工団地に移転。跡地に大手スーパーが進出。同50年旭大通立体交差道路計画が始まる。同52年表町の一部を編入。同54年苫小牧警察署木場駐在所，同57年苫小牧木場郵便局開設。同年清水町・春日町・北光町１～４丁目の各一部を編入し，一部が緑町１～２丁目となる。世帯数・人口は，昭和31年262・1,175，同40年722・2,539，同45年1,109・3,514，同55年1,267・3,463。同57年苫小牧駅北口を新設。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7002566