士幌線
【しほろせん】

日本国有鉄道の廃止路線名。根室本線の帯広駅(帯広市)から北に分岐し,士幌(士幌町),上士幌・糠平(ぬかびら)を経て十勝三股駅(以上上士幌町)に至った。延長78.3km。大正14年12月10日に帯広~士幌間が開業し,同15年7月10日に上士幌,昭和10年11月26日に清水谷(上士幌町),同12年9月26日に糠平まで延長され,同14年11月18日に全通した。十勝地方北部の農産物や木材を輸送してきたが,昭和53年12月に上士幌~十勝三股間,同57年11月に帯広~上士幌間の貨物営業が廃止され,同59年6月に第2次特定地方交通線(廃止予定路線)に指定された。1日1km当たり輸送量は368人,営業係数は1,743(昭和57年度)。昭和60年4月現在,区間運転を除き1日5往復の普通列車が運行,糠平~十勝三股間はバスによる代行輸送であったが,昭和62年3月22日廃止された。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7003744 |