100辞書・辞典一括検索

JLogos

109

セチリ太
【せちりぶと】


(近代)大正9年~昭和53年の釧路村の行政字名。もとは釧路町大字釧路村の一部。地名はアイヌ語のセチリブト(雪裡川口,合流点の意)に由来し,古くはアイヌの川鮭漁場だったところ。松浦武四郎「戊午日誌」に「セチリフト,是セチリの川口なる也。又一名ヲアカンヘツとも云り」と見える。大正9年の大洪水を契機とする新釧路川開削工事で雪裡川が2分されるまでは,雪裡川を使って入植者用の物資や材木が流送されていた。昭和初期雪裡方面へ殖民軌道が開通するまでは上流より木炭俵も多数舟で運ばれて来た。昭和30年代から釧路市の住宅地帯として急速に開ける。同38~41年水面貯木場が建設され,同貯木場を中心に木工団地化する。一部が同51年光和1~8丁目・新開1~7丁目・北見団地1~7丁目・木場1~3丁目,同52年桂1~5丁目・桂木1~6丁目となり,残部が同53年曙・睦・国誉1~6丁目・富原・北都1~7丁目・美栄1~4丁目・雁来・豊原1~4丁目・雪里となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7004528