双珠別川
【そうしゅべつがわ】

上川地方占冠(しむかつぷ)村を流れる１級河川。鵡川(むかわ)水系の支流。流路延長38.3km，流域面積169.9km(^2)。占冠村と南富良野町の境界にある狩振岳（1,323.4m）の南側山麓に水源を発して西流し，占冠中央付近でトマム川と合流し，鵡川となる。流路は，日高山脈を東西に横断するように深く穿入蛇行し，トマム川との合流点付近を除いてほとんど耕地もみられない。流域には双珠別ダムの人造湖双珠別湖があり名勝地となっている。豊富な森林資源の開発のための林道が上流まで通じている。川名の語源は「北海道の地名」によると，アイヌ語のソーウシペッ（滝がついている川の意）で，二番滝沢・三番滝沢川などの支流名が残り，道庁河川課編の５万分の１河川図には五番滝まで記される。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7004586