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大黒島
【だいこくじま】


室蘭市の室蘭港の港口にある島。絵鞆(えとも)半島の先端。絵鞆岬(エンルム岬)北の沖合い約2kmに位置し,周囲約500m,標高35m。かつてこの島はポロモシリ,南にある恵比須島はポンモシリと呼ばれた。寛政8年8月に英国のプロビデンス号が来港したが,その際乗組員のハンス・オルソンが急死したためにこの島に埋葬し,オルソン島と名づけた。その後安政元年にはペリー艦隊のサザンプトン号が来港し上陸した。南から北へ緩傾斜を示し,クロユリが咲くことで知られ,続縄文時代の大黒島遺跡も発見され,港内遊覧のコースになっている。灯台は明治24年に設置されたが,昭和49年に消灯され白塗旧灯台灯塔が残る。この島を起点に2条の南外防波堤が建設され,南副防波堤の北には東西方向に水深16.5mの本航路がある。絵鞆半島の祝津地区にある水族館の構内にはプロビデンス号来航記念碑がある。なお,釧路地方厚岸(あつけし)町の厚岸湾口にも同名の島がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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