新冠
【にいかっぷ】

古くはヒボクといった。日高地方中部,新冠川流域。南西は太平洋に面する。古名のヒボクは,アイヌ語のピポ(岩の陰の意)に由来する(北海道蝦夷語地名解)。ヒボクはビイフク(内証売・密売の意)に似ているので,嫌ってニイカップに改めたという。なお,改称したのは文化6年ともいわれる(同前)。ニイカップの地名は,アイヌ語のニカプ(楡皮の意)に由来し(同前),新冠川流域の山の木の皮でアツシを編んだり,細縄をつくったりしたことにちなむ(東蝦夷地名考・蝦夷地名考并里程記)。
【ニイカツプ(近世)】 江戸期から見える地名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7006165 |