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野塚
【のづか】


後志(しりべし)地方北部,積丹(しやこたん)半島北部の積丹川流域。現在の野塚町は原野にあるので,地名のノツカもアイヌ語のヌプカ(野原の意)によるものと考えられるが,本来は市街地西部で日本海に突き出たノツカ(岬の上の意)に由来すると思われる(北海道蝦夷語地名解・北海道の地名)。積丹川流域は漁獲も豊かであったが,江戸後期には住人が運上屋元(現日司町)に集中し,当地に住人があった記録は見られない。しかし積丹川に自生するシャコタン竹(雲紋竹)は早くから有名で(津軽一統志),文化4年からシヤコタン場所請負人岩田金蔵によって毎年松前藩主に献上された(積丹町史)。当時は筆軸やキセルに珍重された(再航蝦夷日誌)。
【野塚村(近代)】 明治初年~明治39年の村名。
【野塚村(近代)】 明治39年~昭和31年の入舸村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7006605