湯倉町
【ゆくらちょう】

(近代)昭和11~36年の町名。はじめ湯川町,昭和14年からは函館市の町名。もとは湯川村大字下湯川村の一部。町名は湯倉神社に由来する。湯倉の語源は,中世の与倉前館の与倉や松倉川の松倉などと関連があるか(函館地名考)。承応3年松前千勝丸(9代高広の幼名)は湯川温泉療養で病気が全快し母親の清涼院が薬師像と鰐口を湯倉神社に奉納し薬師堂を建立(湯川沿革史/函館市史資料集4)。昭和11年の戸数160(同前)。当町にあった町役場は,函館市との合併により函館市役所湯川出張所(現湯川支所)となる。同22年湯川中学校が開校。同24年の世帯数227・人口1,049。一部が,同35・36年に湯川町1~3丁目となり,残部は同36年花園町となる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7009331 |