中別所
【なかべっしょ】

旧国名:陸奥
岩木山麓の東に位置し,集落の北を多沢川が流れる。集落東部に通称公卿塚・石仏と呼ばれる地があり,村近から集めた中世の板碑が49基存在する。年紀のあるものは,弘安10年を最古とし応永4年までたどることができ,中世よりこの地が開かれていたことを物語っている。特に正応元年のものは国重要美術品に指定されている。中世の城館として,この付近には4つの館があり,総称して中別所館と呼ばれる館跡のうち城館跡と隅館跡があり,宮館の茶毘館跡・二ツ館跡も付近にある。また集落の西字電には玄蕃館跡もある。縄文時代の遺跡としては,高長根1号・2号遺跡,平山Ⅱ遺跡,玄蕃館遺跡があり,歴史時代の遺跡として,別所森遺跡・平山Ⅰ遺跡がある。
【中別所村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【中別所(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7012121 |




