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大槌川
【おおつちがわ】


大槌川水系の本流。2級河川。上閉伊(かみへい)郡大槌町を流れる。延長28.5km。水源は下閉伊(しもへい)郡川井村との境にある土坂峠。北上山地から流れる沢水を集めて東流し,大槌湾で太平洋に注ぐ。上流は中山沢・折合沢・安瀬ノ沢を集め金沢川として中山・金沢の集落を流れる。小飛内沢を合流する付近から大槌川となる。並行して小鎚川が流れる。2つの川名の由来として,昔,鬼を退治した鍛冶屋が鬼退治に使った大きな木の「つち」と小さな金の「つち」をそれぞれ川に投げ込んだことによるとする伝説がある。河口に大槌町の中心地が開ける。サケの漁場としても知られ,町営のサケ・マス孵化場も設置され,資源確保対策も進み,毎年小鎚川とともに稚魚の放流が行われる。河口付近には東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター,中世の豪族大槌氏の居城跡がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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