100辞書・辞典一括検索

JLogos

39

上江釣子
【かみえづりこ】


旧国名:陸奥

北上盆地のほぼ中央部,和賀川下流左岸の沖積地とその北に広がる低位の金ケ崎段丘面上に位置する。段丘崖の比高は5m内外で,崖下は湧水(すず)地帯。ほかは北西部がやや高く,南東部にゆるやかに傾斜する平坦地。北部を奥寺下堰系,中南部を猿田堰系の用水路や北上川支流黒沢川が流れる。地名の由来は,江釣子神社の御神体(観音像)を和賀川で釣り上げたという縁起に基づくといい,下江釣子に対する。地内に群集墳として著名な国指定史跡江釣子古墳群の猫谷地古墳群(奈良期)・五条丸古墳群(奈良期)や本宿遺跡(古墳時代・奈良~平安期)など多くの考古遺跡がある。「邦内郷村志」に「旧館」,「奥々風土記」に「江釣子城」とある中世の館跡(平城)は,和賀氏の家人江釣子民部の居城で,天正20年南部氏によって破却せられた。跡地も国鉄横黒線(現北上線)建設工事のため破壊される。八重樫昭子家所蔵のまいりの仏(阿弥陀如来・孝養太子など画像4幅)には,黒駒太子画像に文正2年の紀年銘があり,中世庶民信仰を知る上に貴重である。
上江釣子村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
上江釣子(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014176