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高松の池
【たかまつのいけ】


上田堤ともいう。盛岡市の北部,高松1丁目地内にある池。盛岡城構築の頃,治水対策のため築造され,灌漑としての役割は少なく,上田一帯の水田化に利用されただけであった。以前は端堤・中堤・末堤と3段に分かれ,「邦内郷村志」によると「城府東北上田県。上中下相並有三堤。其周囲三四丁浅深不可計。諸鳥多集」とある。現在,釣りが行われる上の池(芝水園)と,堤高10m,堤長248m,貯水量36万2,000m(^3)の下の池に分かれる。大正の中頃に高松の池と改称され,昭和24年に盛岡市立高松公園に指定された。池畔には日露戦争戦勝記念の桜の木が植えられ,春のサクラ,夏のボート遊び,秋の紅葉,冬のスケートと四季を通じて市民の憩いの場となっている。付近には市立図書館・久保学園高校・県立教育センター・盛岡ユースホステルなどが隣接している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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