中津川
【なかつがわ】

北上川水系の支川。１級河川。盛岡市の中心街を流れる。延長28km。水源は市東部の阿部館山（1,218.4m）。山間部を流れた後，綱取ダムに入る。ダムの下流で米内川を合流し，市の中心街を通り北上川に注ぐ。盛岡城築城と共に上の橋をはじめ多くの橋が架けられ，上の橋の青銅擬宝珠18個は国重要美術品に指定されている。現在の主な橋として山賀橋・東大橋・上の橋・中の橋・下の橋がある。市の中心街を流れる河畔には商家の面影を残すと共に，県民会館・市役所・県立図書館などが立ち並ぶ。河川敷の整備も進み，市民の散歩道ともなっている。県を代表する年中行事チャグチャグ馬コの休み場にも利用される。流域の集落に浅岸・大塚・山岸がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7015554