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中閉伊郡
【なかへいぐん】


(近代)明治12~30年の岩手県の郡名。県中央部に位置する。周囲に北上山系の早池峰(はやちね)山・青松葉山・害鷹森・白見山などがそびえ,西部兜明神岳西斜面に源を発する閉伊川は東流して東閉伊郡へ向かう。郡区町村編制法施行により,閉伊郡が東(41か村)・中(12か村)・北(23か村)・西(33か村)・南(13か村)に分かれて成立。郡役所は川井村に置かれた。明治12年の当郡の幅員は東西14里9町・南北5里3町,戸数695・人口3,852(男1,947・女1,905),牛246,馬962,物産に稗・粟・薪・炭などがある(共武政表)。同13年の村数12,戸数664・人口3,804(県郷土誌)。同22年市制町村制施行により,川井・門馬・小国の3か村が発足。同年の戸数686・人口4,147。同30年郡制施行のための廃置分合により,当郡は東閉伊郡・北閉伊郡とともに下閉伊郡となり,郡名は消滅した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015574