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山目
【やまのめ】


旧国名:陸奥

北上川の支流磐井川下流北岸に位置し,南部と東部は磐井川がつくる沖積地と河岸段丘,北部が磐井丘陵北部に立地する。地名の由来は,北西から延びる地形が山の要(かなめ)に見えるところから山要と呼ばれ,のちに山目の文字があてられるようになったものという(安永風土記)。段丘の各所から縄文式土器が出土。丘陵の南斜面に東西13m余・南北11mの方形施設に礎石38個,平安期の布目瓦を出土する泥田廃寺跡(県史跡)がある。配志和神社は式内社として知られ,仁寿2年従五位下が授けられる。永正2年陸前国岩カ崎(宮城県栗駒町)の黄金寺第2世逞庵正忠大和尚が円満寺を開山したと伝えられる(一関市史4)。文治奥州合戦に伊達郡阿津賀志山において軍功のあった小野寺氏が奥州岩井郡山目村を拝領したと伝える(同前1)。なお天正18年,奥州仕置のため来村した浅野弾正少弼長吉が配志和神社をめぐる訴えを決裁したという(同前)。
山目村(中世)】 戦国期に見える村名。
山目村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
山目村(近代)】 明治22年~昭和22年の西磐井郡の自治体名。
山目町(近代)】 昭和23年1~3月の西磐井郡の自治体名。
山目(近代)】 明治22年~現在の大字名。
山目町(近代)】 ①昭和31年~現在の一関市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016372