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歌津
【うたつ】


旧国名:陸奥

標高512mの田束(たつがね)山が西に高くそびえ,北・西・南は丘陵で平地は少なく,東南は伊里前(いさとまえ)湾に臨む。海岸一帯は鋸の歯状に岬が突出し,風光明媚である。田束山の西部山岳,北部山岳から源を発する伊里前川(約10km)は払川(はらいがわ)・樋の口(ひのくち)を流れて伊里前に注ぐ。また港川(約4km)は七畝(ななつうね)山から発し,石泉(いしみず)を流れて港(みなと)湾に注ぐ。地名の由来について,「本吉郡誌」は「本村中央の亥子に当り田束山あり,往昔出羽,陸奥の大守鎮守府将軍藤原秀衡の治下にありて,当時山上には神仏の社寺を建立し,厚くこれを尊崇し,この正社の卯辰に当り,各浜民邑をなすをもって村号とする。古文書には卯辰村の文字見ゆ。いつの頃か,歌津の文字」にかえたとある。一説にはアイヌ語の「オタエツ」(砂地の意)からきたもので,伊里前川の三角洲から起こるとする人もいる(日本先住民族史)。字皿貝には三畳紀後期の皿貝層群化石,館浜西海岸に約2億2,000年前の魚竜化石がある。
歌津村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
歌津村(近代)】 明治22年~昭和34年の本吉郡の自治体名。
歌津町(近代)】 昭和34年~現在の本吉郡の自治体名。
歌津(近代)】 昭和34年~現在の歌津町の行政地名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016833