桂島
【かつらじま】

塩竈(しおがま)市松島湾入口付近にある島名。周囲約３kmの東西に長い島で，島の中央部は高く稜線をなしている。島の形は琴の形をしており，西は額（竜頭），東は尾（竜尾）に当たる。東は桂島地区，西は石浜地区となっている。西端は断崖絶壁で，松崎神社がまつられている。東は石浜水道に面し，明治年間は塩釜港の中継港として栄えた。南部の海岸は白砂青松の砂浜で海水浴場となっている。当島は仙台白菜の発生の地としても知られている。島名は，当島が月の名所として知られるところから「月に桂」の故事にちなんだものとされる（宮城県地名考）。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7017252