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北高城
【きたたかぎ】


旧国名:陸奥

田尻川の左岸にあり,北牧目の南,桜田高野の西に位置する水田地帯。地名は古代に起源を持つもので,弘仁3年に遠田(とおだ)郡人,勲七等竹城公金弓・勲八等黒田竹城公継足らに陸奥磐井臣,勲八等竹城公多知麻呂らに陸奥高城連を賜ったこと(日本後紀,同年9月3日の条),弘仁6年には竹城公音勝らに高城連を賜姓している(同前,3月26日の条)ことなどから,この竹城・高城が地名の起こりと考えられる。南隣りの小牛田町中埣(なかぞね)地区の中高城・南高城まで連なる地域が,竹城公一族の勢力範囲であって,旧遠田郡の東端を占める場所だった。中世には百々(どうどう)左京亮隆元の弟,高城孫市隆久がこの地を支配していたと伝えられている。
北高城村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
北高城(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7017453