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浜口村
【はまぐちむら】


(近代)明治22年~明治30年の山本郡の自治体名。浜田・大口・芦崎3か村が合併して成立。大字は旧村名を継承,3大字を編成。村名は県側の原案では潟端村,浜田村では浜田村,大口村では柳ケ浦村と希望したが,浜田・大口の1字を合わせ浜口村と決定。役場を浜田の福沢に置く。当時の村勢は417戸・2,875人,田340町・畑141町・山林302町・池沼19町・原野雑種地218町歩余。同34年から芦崎地区を中心に本格的な測岸干拓に着手。一方で地主制が展開し,昭和3年と同8年小作争議が発生,乱闘騒ぎから訴訟にまで発展。同9年経済更生指定村となる。同14年男鹿(おが)地震では742戸中153戸が全半壊の被害を受けた。第2次大戦中復興された釜屋地区の製塩事業は当村445名が加入する自給製塩組合まで結成したが,専売制を打ち出す政府の統制強化により同23年廃止(町史)。同30年鵜川(うかわ)村と合併,八竜村成立。3大字は八竜村の大字に継承された。当時の村勢は,899戸・5,502人,田475町・畑222町・山林原野300町歩余。地名は通称として残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7022578