富津内川
【ふつないがわ】

南秋田郡五城目(ごじようめ)町を流れる川。赤倉山（398m）に源を発し，北口沢となり，落合で高千川と合流し，富津内川となり，蛇行しながら西流する。向斜谷を流れる内川(うちかわ)川と大手で合流，五城目で馬場目(ばばめ)川に注ぐ。流路延長21.8km，流域面積95km(^2)の２級河川。川名の由来となった旧富津内村は，富田(とみた)・中津又(なかつまた)・山内(さんない)を合わせたもの（地名辞書）。流域に滑多羅(なめたら)・湯ノ越(ゆのこし)・小倉(おくら)の温泉がある。谷底平野の山麓線が湾曲しているのは，当川の浸食作用の激しさを示す。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7022771