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鰺ケ崎
【あじがさき】


鶴岡市大字三瀬(さんぜ)と大字小波渡(こばと)との間にある岬。八森山(416m)から北に延びる山地が,日本海に突き出したところ。海岸は玄武岩の海食崖で高い断崖となっている。浜通りの難所で三瀬~小波渡間の交通は山越えであった。旧国道は三瀬から笠取峠(60m)を過ぎ,鰺ケ崎では標高70m前後の地点を通って小波渡に達していた。笠取峠は文字通り強風で笠が取られてしまうところで,鰺ケ崎はさらに風が強く通行に難儀だった。展望は絶好で,南は波渡崎(はとざき)から粟島(新潟県)まで,北は飛島が望見できる。現在の国道7号は鰺ケ崎を長さ750mのトンネルで抜けている。鰺ケ崎の沖には魚族が集まり,とくにアジ・サバなどが群集する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7023526