川北組
【かわきたぐみ】

旧国名:出羽

(近世)江戸期に見える地域名。はじめ遊佐(ゆざ)郡，寛文４年からは飽海(あくみ)郡のうち。松山藩の行政区の１つ。庄内平野北部，最上川右岸とその支流である相沢川・田沢川流域の山間部の地域。属した村々は，幕末期の「荘内要覧」によれば，渡場・小出・堀場・松山町・山寺・外里・普門寺・竹田・土淵・上茗荷沢・下茗荷沢・引地・牧野島・中棚・徳田・相沢・石名坂・小見・上北目・中北目・下餅山・上餅山・田沢・坂本・杉沢・地見興屋・臼ケ沢・新興屋・大川渡・上郷新田・大沼新田・堤新田・田沢新田・坂本新田・成沢の35か村。また寛文４年の御朱印目録（松山藩史料）によれば，上記のうち，松山町を中山，竹田を田尻とし，大川渡以下７か村を除いた28か村になっている。同史料によれば，村高の合計は5,212石余。庄内地方，現在の松山町・平田町のあたり。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7024629