坂井
【さかい】

旧国名:出羽
酒井とも書く。置賜(おきたま)地方,米沢盆地の北部,上無川の下流左岸に位置する。地名の由来については諸説がある。一説には老法師が柳の古木より昇天,あとに薬師・熊野・稲荷の3体が残った。その薬師如来を本尊として泉源寺を創建し,疫病流行のとき高松川岸辺の清水を汲んで薬師如来に供えその水を参詣者に飲ませたところ酒の香がしたことから酒井としたという。また一説には,清和天皇御幸のおり,献上した清水が甘露の味がしたことから酒井としたという(光保里観世音縁起/宮内文化史資料)。
【坂井村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【坂井(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7025143 |




