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瀬上宿
【せのうえしゅく】


旧国名:陸奥

(近世)江戸期の奥州街道(別称仙台松前道)の宿駅。瀬ノ上宿とも書く。瀬上村のうち。寛永19年の信夫海道通之立札案書による継立先と駄賃銭は,上り福島宿へ1里23町48間で本馬38文,下り桑折(こおり)宿へ1里13町50間で本馬35文であった(上杉文書)。元文3年の村明細帳によると高1,576石余で,町分の街道が498間余,検断2名とある(阿部家文書)。延享3年の村明細帳には家数225軒・人口995,馬数40(うち宿役馬30)。信夫(しのぶ)・伊達(だて)地方の年貢米を荒浜(宮城県)まで運ぶ阿武隈(あぶくま)川河岸が道法町より10町余にあり,そのため16か村の郷蔵があった。市は12月27日のみ開かれた。高札場が宿内と摺上川河岸にあり,箱崎口には口留番所があって,番人は75石余の諸無役高が与えられた。村内13町余のうち7町余が宿並みで,検断2人・馬指2人のほか,小役人6人が問屋加役,摺上川の川越役に携わった。人馬役は家別に差出し,不足分は村々よりの寄人馬を役所に願った(阿部家文書)。明和2年の助郷は40か村の4万1,347石余であった(庄司氏所蔵文書)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7031866