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楢木峠
【ならのきとうげ】


耶麻(やま)郡西会津町奥川大字元島の杉山集落と新潟県鹿瀬町馬取集落を結ぶ峠。標高360m。会津から越後への間道であるとともにこの地方の人々へ海の幸を運ぶ生活道でもあった。この楢木峠・杉木峠を越えて西会津町新郷地区の陣ケ峰峠を経て山都(やまと)町へも行けたし,西会津町野沢を経て束松峠・杉峠を越えて大沼郡三島町方面にも出られた。第2次大戦直後まで,越後から毒消売りや瞽女(ごぜ),行商人であるボデかつぎなどが,これらの峠を越えて会津に入っていた。地名の由来は峠付近の植生からきたものであろう。現在は山仕事や山菜取りなどに時折利用されているにすぎない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7032984