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福島県
【ふくしまけん】


東北地方最南端に位置する。地名は江戸期からの福島城に由来する。(近代)明治2~4年の県名。戊辰戦争後,旧白石藩領・旧関宿藩領・旧福島藩領・旧幕府領には民政取締所が設置され,それが間もなく民政局と改称され,民政局の直接統治となった。明治2年7月,民政局が廃止されて福島県が置かれ,初代県権知事として清岡公張が赴任した。しかし清岡は翌8月白河県知事に転じ,後任に林兼善が着任した。同年8月備中足守藩・越後新発田藩・蝦夷松前藩の分領が福島県に編入された。明治4年7月二本松県となる。(近代)明治4~9年の県名。明治4年11月14日二本松県が改称して成立。明治5年大区小区制実施に伴い,区会所がおかれた。また太政官布告によって戸長・副戸長をおき,区戸長心得書・区長以下給料規程が定められ,県行政の中央集権化・法制化が行われた。なお明治8年には,府県職制・府県事務章程が定められ,知事以下の職制とその職務権限が規定された。明治9年亘理郡・伊具郡・刈田郡を宮城県に編入し,磐前(いわさき)県・若松県と合併して現行の福島県となる。(近代)明治9年~現在の県名。旧福島県・磐前(いわさき)県・若松県が合併して成立。明治11年伊達郡湯原村を宮城県に編入。明治12年郡区町村編制法施行により22郡を編成。同19年福島県東蒲原(ひがしかんばら)郡を新潟県に編入。明治23年府県制・郡制が制定されたが,本県においては郡制は明治30年,県制は同31年からそれぞれ施行された。県内の市町村は,明治19年93町1,638村,同22年21町392村。その後会津若松町などに市制が施行されて,昭和24年には,5市17郡となった。昭和28年には5市65町309村であったが,町村合併促進法に基づく合併により昭和39年には14市61町44村となり,同55年には10市52町28村。明治22年の戸数15万2,568・人口94万627。世帯・人口は,大正9年24万9,323・136万2,750,昭和10年27万2,571・158万1,549,昭和40年42万5,063・198万3,748,昭和55年53万729・201万4,779。平成12年69万1,438・213万6,344。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7033733