井出蛯沢堰
【いでえびさわぜき】

協和町小栗にあり,小貝川から取水する堰。井出堰ともいう。小貝川左岸の穀倉地域を灌漑。享保2年に杭石・竹・俵などを使った簡単な堰がはじめて築造されたが,その後たびたび破損した。そこで井出・横塚・向川澄・十里・細田柳・上星谷・下星谷・知行・八幡・下郷谷・大島・清水・谷永島村など江下14か村の名主が小栗村での取水を幕府に願い出て許可されたが,小栗村は洪水の被害を恐れて反対した。堰の完成により5,000石余の米が生産され,五千石用水ともよばれた。昭和3年コンクリート堰に改められ,現在のコンクリートの固定堰は昭和23年に完成した。農業用水は下館市・協和町・明野町を潤し,用水路の末端は明野町倉持に達する。灌漑面積650ha,取水期間は4月中旬~9月初旬,管理は井出蛯沢堰土地改良区。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7035526 |




