山居
【さんきょ】

旧国名:常陸
(近世)江戸期~明治11年の町名。笠間城下の1町。佐白山(城山)の南麓に位置する。山居入口から蔵屋敷まで東西9町36歩。当地の曹洞宗玄勝院の本寺関宿(千葉県)の摠寧寺の巨海和尚は,この地方の風光を好み玄勝院に隠居した。巨海和尚は高徳の僧で訪ね来る人も多く,和尚の山の隠居所を山居といったという。のちに寺地を拓いて武家屋敷とした。山居の南側の台地は打毬山とよばれ,硝煙蔵が置かれ,軍事教練の実施された所でもある。長谷川宗園の経営した医学館・薬草園の博菜館があった。明治11年笠間町の一部となる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7037358 |