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粟野
【あわの】


旧国名:下野

足尾山地,粟野川流域に位置する。入粟野の字尾鑿に「三代実録」元慶2年9月16日の条に「勅授下野国賀蘇山神従五位下」と記された賀蘇山神社がある。神社の奥山字剣ノ峰に賀の岩・蘇の岩と呼ぶ2つの巨岩があり,その名をとってこの地一帯を古く賀蘇尾と称したが,のち南・北賀蘇尾に分かれ,北賀蘇尾の地が粟野村になったという(粟野郷土誌)。地名は粟野川が粕尾川(思川)と合流してできる野である合野が転訛したものともいう。当地は,戦国期にははじめ佐野領であったが,のちに佐野氏と皆川氏の係争地となり,天正12年12月以降は皆川領になったという(皆川正中録)。慶長17年8月7日の関東八州真言宗諸寺連判留書案には「〈皆川在郷粟野村九月六日未刻〉正蔵院在判」と見える(醍醐寺文書/県史中世4)。また,元禄4年5月に作成された「日光山常行三昧堂新造大過去帳」によれば,粟野郷は「日光山往古社領六拾六郷」のうちの1郷であったという(輪王寺蔵/県史中世4)。字城山に中世の山城粟野城跡がある。
粟野村(近世)】 江戸期の村名。
粟野村(近代)】 明治22~39年の上都賀郡の自治体名。
粟野町(近代)】 明治39年~現在の上都賀郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7040583