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植野
【うえの】


旧国名:下野

足尾山地の南縁,大部分は関東ローム層に覆われた犬伏台地上に位置する。西部を秋山川が流れ,南部は低湿地。分離丘陵である茂呂山に安山岩質の凝灰角礫岩が露出する。古代の遺跡が,沖積地に面する台地の緩斜面に多く見られる。大原遺跡のほか若宮・東光寺東・御屋敷・茂呂山西などの遺跡がある。古墳も同様に,沖積地に近い洪積台地に散在し,亀の子山古墳・四ツ塚古墳などがある。南中学校に正安2年・元徳2年の,大原公民館にも元徳2年の板碑がある。また平安初期の創建と伝えられる東光寺にも南北朝期の正平7年の板碑がある。慶長17年8月6日の関東八州真言宗諸寺連判留書案に「〈野州佐野植野九月廿二日未貝〉大聖院」とあり,当地の大聖院が署名している(醍醐寺文書/県史中世4)。
植野村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
植野村(近代)】 明治22年~昭和18年の安蘇郡の自治体名。
植野(近代)】 明治22年~昭和27年の大字名。
植野町(近代)】 昭和27年~現在の佐野市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7040797