100辞書・辞典一括検索

JLogos

21

小倉城
【こくらじょう】


小倉小屋とも記す(三十講表白)。中世の山城。今市市小倉に所在。市史跡。小倉と鹿沼市板荷との境界をなす城山(標高394m)山頂に築かれ,東側直下に行(なめ)川が蛇行しながら南流し,北方に鶏鳴山系を背負う。山頂に東西26.5m・南北22mの本丸があり,南側の標高350~275mにかけての斜面には,本丸南西方向に2か所,南東方向に4か所の段階状に削平された郭がみられる。雷電社のある本丸の南側には,一段下って東西22m・南北11mの平坦地があり,周囲に空堀と土塁が残存するが,これが二の丸であろう。当城は天文年間に日光山桜本坊法印昌安が築いたという。天正15年,宇都宮・佐竹連合勢力が当城に拠っていたが,日光山勢によって奪還され,この時宇都宮氏の家臣今泉・戸祭両氏が討死し,落城したという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7041831